ここ1ヶ月ほど、ずっと、「インナーチャイルド」のことを考えていました。

きっかけは、ニュースで話題になっていたオリンピック開会式にまつわるエトセトラや、あちこちで聞くコロナワクチン分断問題がきっかけだったかなと思います。

あ、あとは、和歌山カレー事件の林真須美死刑囚の長女が、自分の子どもと無理心中したことも印象に残っています。

犯罪者の家族がいじめや差別を受ける問題についてもよく考えていました。日本人の「個」が弱いことが、マイナスに出ている最たる例として。

いじめや差別はしてはいけない。
そのことって、20年前より今の方が大きな声で語られているし、時代が進むごとに、個人の道徳が深まっていると感じます。

でも、現実として、学校でのいじめ認知件数も、日本人の自殺者も減ってはいないんですよね。

単純に、なんでだろ?って思いました。

そして、何かあるたびに、ネットニュースやSNSがきたない言葉で炎上するのも、なんでだろ?って思ってます。

「インナーチャイルド」は、よく「アダルトチルドレン」とセットで語られることが多いですが、決して、機能不全家族で育った人だけにあるものではないんですよね。そもそも、親と子の、十分な愛着関係の中で育っている人って、3割ほどしかいないとも聞きました。

「インナーチャイルド」・・・子どもの頃に抑圧した「感情」のこと。大人の自分の中にいる、小さな子ども。

いじめや差別がなくならないこと。いちいち、分断すること。いちいち、中傷されること。威圧的な態度の人。大きな声で叱る人。傷つけてくる人。

結論として、みんな、傷ついているんだなと思ったんです。
傷ついている人が、間違った方法で自分を守るために、誰かを傷つけている。

この世の中から戦争がなくならないことも、こういうカラクリも加担してるだろうなって。

じゃあ、どうしたらいいんだろう、と考えた結果、インナーチャイルドケアの大切さに改めて気が付きました。

一人ひとりが、自分の中にいる小さな子どもの声を聴くこと。
ほんとうは、何を感じているのか、何か我慢していることはないのか、尋ねて、自分に寄り添ってあげること。

傷ついたり、疲れたり、誰かを、自分を責めそうになったら、SNSを見ている場合ではなくって。やるべきことは、自分を見ること。自分から目を離さない。

特に、自尊心が低いと自覚している人は、ほとんどの人がインナーチャイルドケアが必要に思えます。

子どもの頃に我慢した感情に気付いて、共感して、”その時どうしてほしかったのか”をイメージの中で実現してあげる。

潜在意識には、こんな風に我慢した感情がたくさんつまっています。大人の自分の感じ方に、行動に、人生に、影響があって当たり前です。

最近ずっと、ジェーン・スーさんにハマってます。
(ジェーン・スーさんの本「貴様いつまで女子でいるつもりだ問題」に、「小さな女の子救済作戦」というコラムがありますが、これもオススメ。)

ラジオで聞いた話。
ジェーン・スーさん原作の自伝的ドラマ「生きるとか死ぬとか父親とか」の話題時、吉田羊さんに「(親への)甘えがない」と言う感想をもらった話を聞きました。

スーさんはその時に、初めてそのことに気付いたそうなんです。そして、これを書いている私自身も、そういえば、親に甘えてこなかったなあって気付きました!

具体的に言うと、スキンシップの記憶があまりなくて。特に、抱きしめてもらった記憶がないなあと。

それで、ひさしぶりに、これを思い出すと涙がでるという自分の鉄板エピソードを思い出して。

私が5歳の頃、私の妹を出産するためにお母さんが入院していた時があったんです。

一時的におばあちゃんの家で暮らしていたのですが、おばあちゃんも病気で入院していて、お父さんとおじいちゃんだけの男所帯で質素に生活していました。

とある日、羊を1,000匹数えても眠れない夜があって、5歳の私はお母さんの不在を強く感じて、とにかく淋しかったんですよね。その時、たった1度きりのことだったのですが、お母さんがいる病院まで夜に連れて行ってもらいました。

パジャマ姿のお母さんが廊下に出てきて、私にポカリスエットの缶を差し出しているシーン。強く覚えているんです。薄暗い病院の廊下と、青と白のポカリスエットの缶。

私は恥ずかしかったのか、ずっとお父さんの後ろに隠れて、お母さんとはうまく話ができなかったんです。

その時の私は、本当はどうしたかったんだろう?って思ったら、やっぱり、お母さんに抱きしめてほしかったみたいなんです。

そして、自分のイメージの中で、お母さんに抱きしめてもらいました

涙が出ました。

自分の中にあったカタマリが溶けてなくなったような。すっきりした、いい気持ちになりました。

インナーチャイルドケアって、ひとりでもできるし、お金もかからない。

でも、スーさんや私のように「甘えがない」って誰かに言ってもらうことも必要なんです。

なぜなら、自分のことって、特に子ども時代の家庭環境のことって、自分で客観的に見ることがむずかしいから。

私も本格的に、自分でインナーチャイルドケアができるようになったのは、つい1年ほど前のことです。その時もセラピストの方にサポートしてもらい、自己理解と自己受容が進みました。

インナーチャイルドケアは、セルフラブ。

自分が自分から目を離さず、自分の中にいる小さな子どもを満たしてあげること。

今、地球にいる人間全員が、自分を愛することに取り組んだら、いじめや、差別、戦争もなくなるんじゃないかって、けっこう本気で思っています。

誰かを見ている場合じゃない!
自分を見よう。

そんなお話でした。