新年明けましておめでとうございます。
島で年越しを迎えるのは初めてのことでした。しずかで、しんとして、いい気分。年越しくらい、ひとりで過ごすのがいいと思ってます。

人間社会から離れてみるとノイズやストレスが少ないのも関係して、しぜんに食事が質素になったんですよね。
12月30日から1月2日まで毎食納豆ごはん(玄米)と大根のお味噌汁。そのかわり、お餅はたくさん食べました。小豆を茹でてぜんざいにしたり。焼いて、チーズと海苔で巻いたり。
食事が質素になると、自分が何を食べたいのか、だんだんわかってくる。
最近食べたいものは、厚揚げです。厚揚げが入った大根のお味噌汁。
年末に島の図書館で冬休み用の本をまとめて借りたのですが、選ぶ本は犯罪加害者・被害者、ひきこもり、貧困児童など社会問題のルポタージュばかり。
先日、半年ぶりに島を出た時に本屋さんで買った本やAmazonPrimeで何気なく選んだ映画も、犯罪やカルト的な要素があったり、全体的に闇を感じる。(暗いからこそ見える光もあるのですが。)
(川村元気さん「神曲」、ク・ジョンインさん「秘密を語る時間」、手塚治虫氏原作の「ばるぼら」、全部おもしろかった。)
ずっと家の中にいたんです。
からだを動かすといえば掃除や洗いものなどの家事の時間なのですが、過去の Podcast「over the sun」を流し聴きしていたのですよね。なんとなくさびしい時も元気になれる。
毎度、たくさんのはっとする言葉があるのですが、今回も。
大好きなジェーン・スーさんにリスペクトの念をもって引用させていただくと・・
「自分の傷を癒す行為を他者に投影させてやってたりするわけよ。癒されたいのは自分なのに。人を、自分と同じような傷を持つような人を見つけてきて、その人を癒すことで自分が癒されてるような流れに持ってくとか・・」
発端は、過去の恋愛の話からで、自分のコンプレックスや傷を意識させる人になぜか惹かれることってあるよね(思春期は特に)、という流れからだったのですが、私がここのところ無意識に選んでいる本の理由にもつながるような、ひらめき。
「死刑でいいです」って言っちゃうような殺人者の、ティッシュペーパーに塩をかけて口に含ませる貧困児童の、辛さを忘れたいためにカルトにはまる人たちの、性被害を受けたことを誰にも言えなかった人たちの、子ども時代のこと、インナーチャイルドのことが気になってしまう。
私は特にセンセーショナルな子ども時代を過ごしたわけではないし、全体的には楽しい思い出が多い。でも、やっぱり子ども時代の「我慢した感情」とか「抑えた欲求」とかが大人になった自分の感じ方、考え方、行動に影響していることに気づいていたし、自分のインナーチャイルド癒しが人生でやってきた大きなことの1つでもあるのですよね。
それで、スーさんの言葉を聞いて、「私もそうなのかな~」って思った次第です。ひとのことはわかっても、自己分析はわりと間違っているので違うかもしれないけれど。
というわけで図書館で借りる本は、黒い表紙の本ばかりだったのですが、カラフルなかわいい絵本も一緒に借りていて。
湯たんぽ用のお湯を沸かしている時間、この絵本を読んですごくいい気持ちになりました。
たまたま、1月1日になる瞬間でした。やさしい気持ちで年を越せて得をした。
「ちいさいおうち」を読んでいたら、「わたしはいつか地元で暮らすのかもしれない」というインスピレーションがわいて。そのことにとてもびっくりし、しばらく眠れなくなりました。「ちいさいおうち」がある風景が、なんとなく、ふるさとを思い出させるものだったのかな。
「あおくんときいろちゃん」も、2人がくっついて、みどり色になって家族に他人だと思われてしまうところがかわいかった。
黒い本も、絵本も、どちらも好きです。
今年もどうぞよろしくお願いします。
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1ヶ月以上あっためて、考えてきたものを結晶化させて新しいメニューをつくりました。
今日はたまたま新月でもあるので、新しくなりたい人に届きますように。
New!
「往復書簡でインナーチャイルドケア」
「100日スタートプロジェクト」
ともに、1月3日~1月15日まで受付中。
くわしくはホームページのメニューページをご覧ください。
1980年代生まれのためのオンライン対話 みずうみ
https://mizuumi1980.com